中村勘三郎さんの奥さんが着ていた「白の喪服」それに隠された深い秘密と意味をご存知ですか?
中村勘三郎さんの葬儀の際、奥さんが白い喪服を着て一際目を引きましたが、これには深い意味と、歴史が存在することをご存知でしょうか?
現在の日本では喪服は黒というイメージが定着しましたが、実は戦前までは喪服は白というのが一般的でした。
戦後に黒い喪服が定着した理由はいろいろな説がありますが、日露戦争で死者が増え毎日のように葬儀を行うと、白い喪服だと汚れが目立ちすぐにだめになってしまう。
それで供給が間に合わなくなってきたので、汚れが目立ちにくい黒い喪服が一般的に着られるものになっていったと言われています。
黒い喪服には喪に服するという意味が込められており、喪に服するとは「人の死後、その近親の者が、一定の期間、外出や社交的な行動を避けて身を慎むという風習に従う」ということなのだそう。
では中村勘三郎さんの奥さんが着ていた「白の喪服」にはどんな意味が込められているのでしょうか。
それには、ただ美しいだけでなく、亡き夫を想う素敵な意味が込めらていました。
白の喪服には、「二夫にまみえず」の意味があります。
二夫にまみえずとは、「一生夫はあなただけ」という意味です。
恋多き男で浮気の話が絶えなかった中村勘三郎さん。
そんな夫をずっと側で支え続けてきた奥さん。
時には、夫に飛び蹴りをするほど厳しく接することもあったようですが、夫が亡くなった後も「一生夫はあなただけ」という気落ちを白い喪服を着て表していることから、勘三郎さんへの深い愛情が伺えます。
現在の日本ではこういった風習は薄れつつありますが、日本らしさを感じる昔の良き風習は今回のようにメディアで取り上げて、再度それに込められる意味と良さを今の世代にも伝えるべきなのかもしれません。
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